アル・ヒラル、フランス人ストライカー、エムバぺ獲得に史上最高額の3億3200万ドルを投じる

フランス代表の24歳のキャプテン、キリアン・エムバぺに、サウジアラビアのチーム、アル・ヒラルから記録的な3億3200万ドルのオファーがあったと報じられている。パリ・サンジェルマン（PSG）はこのオファーを確認し、エムバぺとアル・ヒラルとの直接交渉を許可したとのこと。

現在、選手に支払われた最高額は、2017年にネイマールがバルセロナからPSGに移籍した際の2億6200万ドル（約2億2200万ユーロ）。もしエムバぺが移籍を果たせば、エムバぺは2017年にモナコからPSGに1億6600万ポンドで移籍した後、3つの最高額のうち2つを手にすることとなる。

エムバぺはフランスのパリ・サンジェルマン（PSG）との契約を1年残しているが、以前に再契約を拒否し、チームの日本プレシーズンツアーにさえも選ばれなかったことがある。

エムバぺは来シーズン終了後にフリーエージェントとなり、レアル・マドリードに移籍する可能性が高いと見られている。PSGはフランス代表のスーパースターを売却する意欲がある一方で、エムバぺは承認が得られない場合にはどのクラブへの移籍も拒否権を持っており、自身がプレーするクラブを選ぶことがで切る状況。

アル・ヒラルは昨シーズン、FIFAクラブワールドカップとAFCチャンピオンズリーグの決勝に進出。また、アル・ヒラルはサウジアラビアの4つのクラブのうちの1つで、サウジアラビアの公共投資ファンドが所有する会社である。この公共投資ファンドは政府が管理し、運用資産は6500億ドルとされているほどの規模。

エムバぺのその他の移籍先候補は？

エムバぺのその他の移籍先として、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、トッテナム、レアル・マドリードなど5つ以上のクラブが興味を示していると報じられている。マンチェスター・ユナイテッドは、昨シーズン中にクリスティアーノ・ロナウドが退団して以来、質の高いストライカーを必要としている。同様にチェルシーも攻撃力に欠け、昨年はわずか38ゴールで12位に終わった状況だ。

トッテナムはハリー・ケインがバイエルン・ミュンヘンに移籍する可能性があるため、チームに大きな穴を抱えることを危惧している。エムバぺは、トッテナムがEPLで強いポジションを維持するのにぴったりな選手となる可能性もある。

しかし以上を踏まえても、エムバぺの最も可能性が高い移籍先は、レアル・マドリードだ。レアル・マドリードは既にエムバぺに何度もオファーを出しているが、今のところ断られてきた。また、バルセロナやインテルもPSGと接触している。エムバぺがライバルのマドリードに憧れていることを考えれば、バルセロナへの移籍は大きな衝撃となる。

総じて、エムバぺの争奪戦は世界最高のプレーヤーの一人がまさに全盛期に獲得を狙っているため、非常に激しいものになると予想される。

サウジアラビアがサッカー界で大きな動き

サウジアラビアは最近、国内リーグにスター選手を呼び込もうと、サッカー選手への大型入札を行っている。このリーグはすでに昨年12月にアル・ナスルへの移籍に合意したクリスティアーノ・ロナウドや、サウジアラビアの王者アル・イテハドと契約したカリム・ベンゼマなど、複数のスーパースターを惹きつけてきた。また、2018年ワールドカップ優勝者のエンゴロ・カンテも先月、アル・イテハドでベンゼマに加わった。しかし、サウジアラビアはアルゼンチンのスター、リオネル・メッシの獲得に失敗し、代わりに彼はMLSのインテル・マイアミに移籍した。

サウジアラビアが高額な年俸を使ってビッグスターを自国リーグに誘致しようとする試みには、多くの批判が寄せられている。ロナウド、ベンゼマ、カンテの年俸とコマーシャル契約を合わせると、合計で10億ドル近くになると報じられている。

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